Program未来の岡山と世界のWell-beingの実現に貢献する
グローバル・リーダーの育成
自ら考え、主体的に行動し、責任をもって社会変革を実現していく力の育成を目指し、次の取組を行う。
(1)未来航路(「総合的な探究の時間」の校内名称)
1年次 ディベート、ディスカッション、グローバル講演会等文理融合型科目「SOZAN STEAM」(「データサイエンス基礎」と「科学技術コミュニケーション」)
2年次 課題研究 2月に校内で全体発表会
(2)SOZAN 国際塾
未来航路に加え、さらに高度でグローバルな課題研究に取り組みたい生徒の活動。校内外の機関との連携。各種発表の場への積極的な参加。一般生徒への成果の還元。
今年度の主な取組
・外国人旅行者向け防災グッズの開発 → 世界津波の日サミット(熊本)での発表予定
・失語症患者のためのコミュニケーションツールの開発 → 全国高校生フォーラムでの発表予定
・関西学院大学グローバル合宿参加(夏休み1泊2日) → 文化祭で発表予定
(3)海外交流
オーストラリア研修での姉妹校(セイクリッドハートカレッジ)交流
オンラインを活用した海外同世代との意見交換

活動レポートReport
グローバル人材育成に向け「学びを楽しむ」姿勢を重視
「日本や国際社会の未来を切りひらく高い志を持った生徒を育成」との教育目標に導かれ、国際意識の高い生徒が集う岡山操山高校。計8年にわたるSGHとWWLの指定のもとに実施したグローバル教育を受け継ぎ、現在は三菱みらい育成財団の助成を得て多彩なカリキュラムを展開している。
その中核となるのが、総合的な探究の時間「未来航路」だ。1年次は課題研究基礎と「SOZAN STEAM」を中心に2単位、2年次は年間を通じた課題研究として1単位を設定。継続的に課題研究を深めたい場合は3年次も2単位選択できるなど、体系的なカリキュラムを編成。加えて、国際的な学びを深めたい生徒を対象に、グローバルな課題研究に取り組む「SOZAN国際塾」や、オーストラリアの姉妹校での「海外交流」を実施している。
主幹を務める斎藤広章先生は、同校の学びの特徴を「生徒の自主性を引き出すため、『学問って面白い』と感じてもらうことを最重視していること」と語る。1年次の課題研究基礎のテーマも、「身近な面白いことを本気で考える」をコンセプトに、生徒自身が自由に設定。例えば「授業中に眠くならない方法」など、ユニークな研究に取り組んでいる。「なかにはデータ収集が難しいなど、成果を出せるか懸念されるようなテーマもありますが、失敗することも学びの一つと捉え、あえて口出しせずに進めさせています」(斎藤先生)。
また、「SOZAN STEAM」では複数の教員が連携して教科横断型の講座を展開。物理と保健体育の教員による「物理を学べばスポーツがうまくなる」など、生徒の興味と意欲を引き出すユニークな授業が行われている。「教員にとっても、教科の枠にとらわれず、趣味や特技を生かして自由に発案できるので、苦労はありつつも楽しんで取り組んでおり、そんな姿勢が生徒にも好影響を与えていると思います」と戸田里香先生は語る。
「今後も国際的な学びを続けていく上で、課題となるのが教員の指導力向上です。現状では教員個々の熱意と工夫に頼りがちですが、これまで担当してきた先生方の工夫やノウハウを共有し、生徒により良い学びを提供していけるよう、マニュアル化などの取組を進めています」と斎藤先生が語るように、同校の学びの進化とともに、同校生徒のグローバル・リーダーとしての資質はさらに磨かれていくだろう。
毎年3学期に開催される課題研究発表会では、2年次生全員が1年間かけて取り組んだ課題研究の成果を発表する。代表班は体育館で、その他の班は教室で発表を行う。この会には1年次生も参加し、1年後の自分の姿を想像することで先輩からよい刺激を受けているという。