カテゴリー 12022年採択

大阪府立淀商業高等学校

対象者数 508名 | 助成額 200万円

https://www3.osaka-c.ed.jp/yodo-b/

ProgramRoad to EXPO 2025 “アントレプレナーチャレンジ”
地域を守れ!「淀翔モール」 防災イベントプロジェクト

 “ぶっとばせジブン”   己に眠ったドライビングフォースを呼び覚ませ!

 “未来にトライ”    社長になって自らの企画を成功させよ!

 

 本校独自の学校設定科目「アントレプレナーチャレンジ」の授業で、模擬株式会社を設立し、自由な発想を出し合いビジネスプランを企画、コンペ形式で優秀プランを選定する。

 定款を作り、株券を販売、出資金を集め、その資金を使って、生徒自らがバイヤーとなって仕入れ交渉、商品を選定、「淀翔モール」にて販売する。同時に、EC動的Webサイトを立ち上げ、オンライン販売の二刀流に挑戦する。AR・アバター技術を使った販売促進、淀翔モールアプリの公式開設を行い、集客数の増加を実現する。

 さらに、淀翔モールでVR技術を応用した防災・減災教育となるイベントを開き、地域の防災意識を高める。

 このECサイトを全国の商業高校生とつながるプラットフォームの場として発展させ、2025年大阪・関西万国博覧会出展を目指す!

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活動レポートReport

対面とECの〝二刀流〟で実社会 で活躍できる人材の育成へ

「机上の勉強に終わらせず、ほんまもんのビジネスを経験する場を作ってあげたい。そこで2015年度からスタートしたのが『淀翔モール』です」と、本プロジェクトを推進する秋月麻衣教諭は語る。同校の学校設定科目である「アントレプレナーチャレンジ」の授業では、生徒たちが模擬株式会社を設立。生徒自らビジネスプランを企画して定款を定め、株式発行により資金を募り、地元企業から仕入れた商品を淀翔モールで販売する。「単なる“実践”ではなく、“実戦”の場と捉えています」と秋月教諭が語るように、実社会の大人たちと接する体験は、生徒たちにとってかけがえのない経験に昇華する。

 そんな淀翔モールに、コロナ禍が転機をもたらした。「感染拡大防止のため対面販売の中止を余儀なくされ、以前から注目していたECサイト構築に取り組むことにしたのです」(秋月教諭)。財団からの助成に加え、同校の理念に賛同する企業のサポートも得て、生徒たちはサイト構築の技術・ノウハウを学びつつ「メタバース淀翔モール」の環境開発に着手。対面販売とオンライン販売の“二刀流”を経験することで、多様なビジネスの現場で活躍できる人材育成を目指す場が実現した。

 さらに、淀翔モール上での防災イベントの企画も進めている。同校は多くの川に囲まれ海抜も低いエリアに位置しており、地域の避難所に設定されている。日頃から生徒たちが防災を学び、体験することで、地域の防災活動を主導する存在になることが期待される。「淀翔モールをビジネスの場だけに終わらせず、地域とのコミュニケーションを深め、より安全で暮らしやすい地域づくりに参画するきっかけにしてほしい。生徒たちが身に付けた知見を活かして、防災活動にもVR/ARなど先端技術を取り入れていきたい」と秋月教諭は語る。

 2022年12月に開催された第8回淀翔モールでは、会場はもちろんメタバース上にも多くの来場者が訪れ、海外からのアクセスも複数確認できた。「まだメタバース空間への入口ができた段階。来年度以降も機能を充実させ、いずれは全国の商業高校がつながるプラットフォームに発展させていきたい」と秋月教諭はビジョンを語る。その先に目指すのは、2025年に開催される大阪・関西万博への出展だ。淀翔モールをハブとして、“商都”大阪の高校生たちが、大きな舞台で活躍することを、ワクワクしながら見守りたい。

「メタバース淀翔モール」では、VR/AR技術を駆使し、生徒たちがアバターとなって接客を行う。SNS公式アカウントを取得して販売促進に励むなど、デジタルに親しむ世代ならではの先進的な活動により、地域内外から注目を集めている。

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