カテゴリー 12022年採択

和歌山信愛中学校高等学校

対象者数 640名 | 助成額 146.4万円

https://www.shin-ai.ac.jp/

Program和歌山発! 地域の未来を拓く鍵となる「Key Girl」育成プログラム

 和歌山【紀伊】にキャンパスのある本学に通う生徒を、人と人とをつなぐ「【キー】パーソン」、未来を切り拓いていく鍵【key】となるような存在へと育成すべく、徐々に難易度を上げた以下のプログラムを実施する。

 

① リージョン探究(課題提示型)
 講師から提示される地元和歌山が抱える5分野(医療・経済・産業・行政・農業)の課題の中から一つを選び、グループを編成した上で探究活動を行う。

② グローバル探究(課題設定型)
 本学の性格とSDGsを掛け合わせた4分野(福祉・教育・女性・環境)から一つを選び、自ら課題を設定した上で探究活動を行う。また、「自分で創るフィールドワーク」の名の下に、企業等と交渉しながら独自フィールドワークの実施を目指す。

③ キャリア探究(課題設定型)
 ①・②の学びとカトリック教育を通して身に付けた「奉仕・貢献」の精神を掛け合わせ、自らの「ミッション」を設定し、キャリアについて探究する。

④ カンボジア研修
 リーダー養成研修として、選抜型で実施。本学経営母体の運営する教育支援施設への訪問や現地の邦人社会起業家とのディスカッションなどを通して「自分たちの当たり前は世界の当たり前ではない」という現実を知る。※現在はオンライン実施

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活動レポートReport

培われた「奉仕の精神」を胸に地域の課題に挑む力と意思を育む

 若者の県外流出により人口減少が続く和歌山県では、急激な高齢化に伴う社会課題の深刻化が懸念されている。「カトリック系女子校である本学が育成を目指す『KeyGirl』とは、これらの課題を解決に導くキーパーソンとして、地域の未来を拓ひらく鍵となる、紀伊(和歌山の旧称)の女子高生を意味しています。カトリック教育を通じて培った『奉仕の精神』を軸に、地域の課題に直面している方々との対話を通じて、自ら主体的に課題解決に挑む力を育むべく、三つの探究プログラムに取り組んでいます」とけん引役を担う大村寛之先生は語る。

 1年生の4~12月に行う「リージョン探究」では、クラスを越えた少人数のグループ構成により、医療、経済、産業、行政、農業など各分野の課題について、現地調査を通じて理解を深め、当事者意識を育む。

 1年生1月から2年生12月までの「グローバル探究」では、教育、福祉、女性など同校と関連深いテーマについて、SDGsを踏まえたグローバルな視点で持続可能な解決策を導いていく。あらかじめ課題や調査先が用意されているリージョン探究とは異なり、自ら課題を設定し、調査先も自分たちで探し出し、交渉するのが特徴だ。

 最後に、2年生1月から3年生8月までの「キャリア探究」では、2年間の活動成果を生かしながら、社会における自らのミッションを設定し、その実現に向けたキャリアを描いていく。

 これらに加え、経営母体である修道会がカンボジアで運営する孤児院などを訪問する「海外研修」を、希望者から年間数名を選定して実施。現在はコロナ禍のためオンライン開催となっているが、自分たちがいかに恵まれているかを体感し、社会貢献への意欲を育む機会となっている。

 本プログラムは2019~2021年度まで文部科学省の『地域協働事業(グローカル型)』の指定を受けて実施したもので、財団の支援を受けて2022年度以降も継続が決定。同年3月にはプログラム2期生が卒業を迎えたが、「地域の課題を解決したい」との思いから、県立医大への進学や地元自治体への就職を選んだ生徒もいる。

「地元に残る若者が増えるのはもちろん、よりうれしいのは『何となく』や『周囲に流されて』ではなく、確かな目的意識を持って進路を選ぶ生徒たちが増えていること」と大村先生は語る。そんなKey Girlたちが、「奉仕の精神」を胸に、和歌山の未来を切り拓いていくことを期待したい。

カンボジアでの研修の様子。同校の経営母体の修道会が経営にも携わっている幼稚園で日本の伝統的なおもちゃ「ブンブン独楽」を作る。回りながら模様の見え方が変わる独楽に、子どもたちは興味津々。同国での研修は来年度からの再開に向けて検討中。

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