Program「演劇で学ぼう」
表現する⇆受け止める循環をつくる、アートプログラム
「演劇で学ぼう」は、アーティストによるファシリテーションの下、生徒や先生が表現活動やチームでの演劇作品の創作・上演活動に取り組むアートプログラム。プログラムを行う上で特に大事にしているのは、アーティストが生徒の表現を「受け止める」空間をつくる(心理的に安全な空間をつくる)ことで、生徒が安心して表現することができる心身の状態をつくること。「受け止めてもらえた」という少しの成功体験が、生徒の自信を育み、次の学びに向かう「正のサイクル」をつくる。すなわち、生徒の心のエンジンを駆動させることにつながると考えている。
本事業では、高校生向けプログラムの実施を進めるとともに、本プログラムを多くの高校にカルチャーとして定着させるための取り組みを3年間かけて進めていく。具体的には、高校の先生に向けた研修プログラム、持続可能な仕組みづくり(事例集の作成、ツール開発等)、横断的コミュニティーの形成や成果発信を行う予定である。協力校と共に試行錯誤しながら、このプログラムをアーティスト主導でなく先生主導で継続できる状態に近づけていき、より多くの高校に展開できる仕組みを構築する。

