カテゴリー 12023年採択

群馬県立太田女子高等学校

対象者数 720名 | 助成額 200万円

https://tajyo-hs.gsn.ed.jp/

Program総合的な探究の時間「切り拓く未来」
~自らの力で未来を切り拓き社会を牽引するリーダーの育成~

 先の見えない現代だからこそ、生徒たちにもとめられる力とは、自分で考え、他者と協力し、自らの『未来を切り拓く力』である。このプログラムでは、生徒自身が『未来を切り拓き社会を牽引するリーダー』になるために、「自己肯定感」「チャレンジする力」・「グローカルに取り組む力」などの力を伸長することを最大の目標として設定する。

【テーマ・内容】

<第一学年>自己を知り、社会を知る中で、自身の探究課題を見いだす

①ロールモデルとの出会い

・リーダー・ロールモデル講演会

・3年生によるプレゼンテーション発表会

・企業官公庁訪問

②探究課題の設定

<第二学年>自分で設定した探究課題に仮説を立て、検証し、その解決策を探る

①探究課題に対する仮説・検証

・夏休みに「アンケート」「インタビュー」「フィールドワーク」「観察」「実験」から選択して検証活動

②課題解決

・社会や身近な人への貢献方法を考え実施する

・ビジネスグランプリコンテストへの参加(ビジコンゼミの設定)

<第三学年>自分の探究課題や自分の意思について表現する

①探究活動についての発表

・第3学年全員の実施(1,2年生聴衆)

②進路実現に向けた探究

・志望理由書

・社会の諸問題に対する考察

※第一学年および第二学年については、年度末に近隣男子高校と探究活動の内容を共有する授業を設け、異性の観点も知り、視野を広げる。

※このプログラムは、NPO法人DNAと連携し、実施する。

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活動レポートReport

探究ツアーや合同授業で体験と出会いのチャンスを増やす

 1921(大正10)年に創立された伝統ある同校。群馬県東部の進学校として知られ、「自律博愛」の校訓のもと部活動や進学において着実な実績を残している。

 探究は4年前にスタート。昨年度に3年間を見通したプログラムを構築。今年度は「自己肯定感UP」「チャレンジする力(気持ち)」「グローカルに取り組む力(広い視野と身近な視野)」の3点の伸長を目指す。
 具体的には「多くの体験と多くの出会いの機会をつくり、生徒の心に何かが残る糸口をつくりたい」と、担当の橋詰詩織教諭は話す。

 第1学年のテーマは「自己を知り、社会を知る中で、自身の探究課題を見いだす」ことだ。具体的にはロールモデルに出会う「リーダー講演会」を実施。生徒の課題設定に役立てる。

 第2学年は「自分で設定した探究課題に仮説を立て、検証し、その解決策を探る」。

 ゼミ形式で探究サイクルを回し、具体的な貢献活動へと発展させる。なお、昨年度は2月に近隣の県立太田高校と合同授業を試みた。探究の個人発表と質疑をおこなったところ「視野が広がった」と、両校から好評で、今後も継続したい考えだ。

 第3学年は「自分の探究課題や自分の意思について表現する」ことがテーマになる。現役のアナウンサーを招き、表現のスキルを高めて7月の発表会に臨む。その姿は1・2年生のロールモデルになっている。

 今年度は助成金を活用し「体験と出会いの機会創出」を加速させる。希望制の取組として、7月には東北大学と東日本大震災の被災地を訪問するツアーを実施した。続く8月の「東京探究ツアー」では東京科学未来館などを見学した。全員参加の取組として1年生は大学や企業・官公庁の訪問をおこなう。2年生は関西方面への修学旅行の際に大学生との座談会を開き、キャリアや社会課題解決への意識向上を図る。いずれも事前事後学習を丁寧におこない、各自が問いを持って参加できるように促している。

 昨年度の探究の生徒アンケートでは、88%が「何かに挑戦してみたいという気持ちが強くなった」と答えた。橋詰教諭は「生徒一人ひとりが自分の未来像を具体的にイメージしやすくなってきている」と手ごたえを感じつつ、今後の充実させたい点として、人材ネットワークの構築と地域社会との継続的な連携を挙げた。

長尾康子(教育ジャーナリスト)

東京探究ツアーでは東京科学未来館やパナソニックセンターを訪問。

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