カテゴリー 12023年採択

昭和女子大学附属昭和高等学校

対象者数 200名 | 助成額 200万円

https://jhs.swu.ac.jp/

Program文系・理系を問わない女子高校生のDS・
プログラミングチャレンジと理工系キャリア支援
~データサイエンスを中心に据えた探究活動プログラムの開発

 本校では2021年度より小学校プログラミング教育の成果を受けた、中学校―高等学校でのプログラミング教育の独自カリキュラムを作成実施するとともに、昨年度からDSの特別講座、高1での特別授業を実施してきた。これらは特に理系に特化せず全校生徒を対象に行ったが、データを活用する意識が高まり、データ・サイエンティストという職業を認知し、興味を持つ生徒が明らかに増えた。 

 本プログラムではもともと貢献意欲の高い女子高校生の特質をさらに引き出し、理系文系にかかわらずDS・プログラミングの理解とスキルの育成、Dataをもとに社会課題の洗い出しと、その課題解決に取り組める力の育成により、社会変革へ自ら取り組むマインドにつなげる。この経験による、自己肯定感、自尊感情の向上で女子高校生の理工系キャリアの選択肢を広げる 

 具体的には自身と向き合いながら見出した独自の問いに対し、必要なデータを取得し読み解く活動を通して、適切なデータの取得方法、データとの向き合い方を学ぶ。また、外部講師の最先端の研究や実践的な内容に関する講演聞き、それを基に自分たちで問いを立て、解決手法を検討する活動を通して、理工系キャリアへの理解や興味関心を開き、より広い視野に立って自身の適性とキャリアについて考える機会を提供する。 

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データサイエンスの実践力を高める

 Society5.0が求める「技術革新と価値創造を遂げる人材」「その成果と社会課題をつなげ新しいビジネスを創造する人材」の育成に力を入れる同校。自分たちで問いを立て、課題解決の手法を見いだし、論理的な考察力を身に付けることは、文系・理系を問わず育成すべきことと考える。その際、不可欠となるデータサイエンスの知識やプログラミングのスキル、社会課題の解決に向かうマインドを育成するのが今回のプログラムの狙いだ。

 まず、データサイエンスの専門家を招き、ワークショップ形式でデータ分析や活用を具体的に体験する。昨年度の試行段階では「ファッションビルに店舗を出すとしたら、どのように企画するか」をテーマに、まずは人流データやマーケティングデータを用いて考えた。その後、「昭和女子のキャンパス内に素敵な場所を作る」という課題についてデータをもとに考え、真下峯子校長にプレゼンテーションする活動にも取り組んだ。この取組は好評で、7割以上の生徒が「面白かった」と高く評価した。こうした実践を本プログラムではさらに充実させていく予定だ。

 また、プログラミング教育も独自のカリキュラムで実施する。エビデンスを基にした課題解決の方策を見いだし、それをプロダクトやサービスの形で社会実装につなげる力を持った生徒を育てる方針だ。さらに、校内のみで活用できる教育用生成AIの開発も企業と協働で進めている。生成AIから最適な回答を引き出すには、適切な命令文「プロンプト」をどう作るかが重要になる。校内専用で活用して、生徒の「問う力」「質問力」を高めるのに用いる予定だ。

 同校にはスーパーグローバルハイスクール(SGH)の経験や英語教育の伝統を生かした多彩な探究プログラムがある。大学や企業と連携した「LABO活動」、ボランティアと学びを合体した「サービスラーニング」などだ。ここにデータサイエンスとプログラミングが加わることで、女子高校生の理工系キャリア選択を強力に推進していきたい考えだ。「生徒たちのエビデンス思考が高まるなか、今回の取組を高度人材育成と、生徒のチャレンジにつなげたい」と真下校長は語る。

長尾康子(教育ジャーナリスト)

データサイエンス教育に積極的だ。

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