Program異なる4者との”共創”を組織することにより、未来社会に生きる
「ものづくりの心」を喚起する教育プログラムの構築とその普及
このプログラムには、長いコロナ禍のなかで学校内に閉じ込められた生徒の学びを解放し、探究する喜びをふたたび呼び覚ましてほしいという願い、またこれまで日本社会を支えてきたものづくりの精神と技術を、生徒たちに学んでほしいという、二つの願いがある。そしてこの実現のために、同一校内や等質性のなかで進められたこれまでの学習スタイルから、校内の生徒同士の学びあいをベースとしつつも、その関係を飛び越え、相対化できる4つの”共創”を組織することにトライする。
生徒たちには、日本の機械づくりや住まいづくりを行っている地元の先端企業(DMG森精機、大和ハウス工業)と本校が協力して構想した、1年間にわたる授業が用意されている。その場には、共に学習する者として県内の他の学校の生徒が参加し、教職を目指す奈良教育大学の学生がチューターとして参画する。さらに並行して、住まいづくりをテーマとした高校生国際会議の場でのアジア各地の学生との議論の場を設定いている。
こうして”ものづくり”を学びの対象とした、異なる4者との”共創”を相互連関的にデザインすることで、この先の社会に必要とされる新しい価値を創出できる人財の育成を目指したい。


