カテゴリー 12021年採択

岐阜県立斐太高等学校

対象者数 480名 | 助成額 100万円

https://school.gifu-net.ed.jp/wordpress/hida-hs/

Program斐高生が結ぶ地域と世界!
~地域で考え世界とつながる、地域振興プロジェクト!~

 本校では、2年生を対象に主に「総合的な探究の時間」を使って「地域活性化プログラム」に取り組んでいる。生徒が各自の関心のあるテーマでグループをつくり、その分野の現状把握、課題の発見、課題解決のアイデア提案を行う。

 飛騨地域は、地方の課題と国際観光都市としての可能性の両面を備えたフィールドでもある。その中で特に「多くの人との出会いと多彩な経験」を重ねることを重視している。この地域では、課題に挑み、自分の夢をかなえようと奮闘する多くの大人が活躍している。時にローカル、時にグローバルに活躍する他者との交流を通じて、「地域の課題を解決するために調査に取り組み、アイデアを提案し、その実践にまで挑戦する人材」「グローバルかつローカルな視点をもって、積極的に社会に貢献できるリーダーシップを備えた人材」を育成することを目標に、この教育プログラムに取り組む。

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地元の魅力にも注目して フィールドワークを実施

  高山市中心部から続く伝統的建造物群保存地区の越中街道を抜けてしばらく歩くと、卒業式後に制帽の白線とセーラー服のネクタイを1本に結び合わせて川面に流す「白線流し」で有名な大八賀川に突き当たる。その対岸にあるのが、斐太(ひだ)高校だ。1886(明治19)年創立の旧制高山中学校(後に斐太中学校と改称)を前身とする、岐阜県で2番目に歴史のある公立高校である。 校名は日本書紀の「飛騨」ではなく、万葉集の「斐太」から採った。白線流しも80年以上の伝統行事となっている。

 岐阜県教育委員会の「スーパーグローバルハイスクール(SGH)」(2017~19年度)や「地域共創フラッグシップハイスクール(FRH)」(20~22年度)にも指定された。
 「飛騨匠の技・こころ」として日本遺産にも認定されている高山市は、高山祭をはじめとした国際観光都市で、新型コロナウイルス感染症が拡大する前は外国人観光客の宿泊数が年間61万人に達していた。一方で、総人口は05年の9万6千人から20年には8万4千人と15年で約13%減少し、少子高齢化も進行。コロナ禍により国内も含め観光客数が大幅に減少し、地域全体が衰退の危機にある。

 飛騨地域随一の進学校である斐太高校は、ほぼすべての生徒が地域外へ出ていく。だからこそ高山を後にする前に、地域の魅力と課題を知ってもらう必要があった。
 飛騨地域の課題は日本の課題そのものであり、そんなフィールドで正解のない課題に納得解を創出できる人間を育成しようとするのが、SGH指定を契機に始めた「地域活性化プログラム」だ。
 中心となるのは、2年生の総合的な探究の時間だ。
 関心のあるテーマでグループを作り、現状把握と課題の発見、課題解決のアイデア提案まで行う。大人との対話や発表機会の充実で、自己肯定感も高まる。
 地域の課題が見えやすいだけに、テーマも観光や医療など、分かりやすい方向に流れがちになる。
 そこで見えていなかった魅力に気付かせる「インプット」も重視するようにした。これには、市の自治体シンクタンク組織である一般財団法人飛騨高山大学連携センターのサポートを受けられることが大きいという。

渡辺敦司(教育ジャーナリスト)

中部山岳国立公園の活性化をテーマに乗鞍岳でフィールドワークを行う21年度の2年生。生徒16人を集めて公園の魅力に触れるツアーを実現した。今年1月に市民文化会館で発表すると、6月の地元ブロック紙にも取り上げられた。

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