Program地域づくりフィールドワーク
本プログラムは、高校・自治体・大学(研究機関等)が連携し、高校生が実社会の「地域づくり」に関与することを目的としたフィールドワークである。
奄美群島には大学がなく、20歳前後の若者の人口が極端に少ない。また、高校のない地域も存在するため、若者の声が地域政策に反映されにくいという課題がある。本プログラムは、そうした背景をふまえ、高校生が自らの視点で地域を見つめ、考え、発信するプロセスを通して、地域の未来づくりに参画する力を育むことを目指す。
内容としては、本校1学年の生徒が、奄美大島内の全5市町村に分かれて地域を訪問。自治体首長や職員との意見交換、行政施策のレビュー、地域施設の視察などを行う。
生徒は、地域の現状や課題について自ら考察を深め、現場での対話や体験を通じて、自分たちの意見を直接行政に届ける機会を得る。課題の学習にとどまらず、地域の実情を踏まえて主体的に意見を述べ、現実の行政施策に反映させることをめざす点が、本プログラムの大きな特徴である。
また、本校が有する探究的な学びのネットワークやコンソーシアム等を活用し、大学や研究機関から研究者・専門家をアドバイザーとして招聘。学術的・多角的な視点から生徒の活動を支援し、より深い考察と提案につなげる体制を整えている。
若い世代が地域の一員としての意識を高め、持続可能な地域社会の形成に貢献していくことが本プログラムのねらいである。
