Program地域の課題と魅力を山形から考える ―地域創生を目指した持続可能な教養教育―
本教育プログラムは、地域をテーマとした「21世紀型教養教育」を全学で展開し、地域創生に貢献する人材の育成を目的としている。現在、地方圏の衰退は日本における喫緊の課題であり、その解決には人文社会科学や自然科学を含む総合的な知識が必要である。本教育プログラムでは、「地域の課題と魅力を複眼的に捉える学び」と「特定テーマを対話的手法で掘り下げる学び」を両立させた持続可能な授業を開発し、山形大学の1年生全員(1,663名)が履修する科目として実施する。
本科目ではまず、総合大学の利点を活かし、山形の歴史や資源、産業などを多面的に学ぶオンデマンド講義を学内の専門家が担当する。その後、授業は少人数クラスへ移行し、地域の実情を学ぶために県内の市町村での現場実習や、地方自治体・企業の講師による講演を実施する。これらの体験をもとに、グループワークなどを通じて学びを深める。
本学をはじめ多くの大学で現在、予算と人員(教員)のリソース不足が課題になっている。本プログラムでは、授業の半分程度をオンデマンド型にすることで教員負荷と教育経費を軽減・削減する。同時に、オンデマンド型授業の利点を活用することにより、地域に関する学びを体系化・深化させることを目指す。
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